夜ご飯、何にしようかな?
そうだ!頂き物のサーロインステーキがある。
でも、焼いたことないし、火力が大事って聞いたから、鉄のフライパンじゃないと美味しく焼けないかもしれない。
そう思ったら、自分で焼くのはハードルが高いですよね。
かといって、お店で食べるとなかなかのお値段。
私は、「大好きなサーロインステーキをお安く食べたい!」と、スーパーで買ってきて、我が家のフライパンで焼いたことがありました。
しかし、肉はパサパサで、味もぼやけた感じに。
悔しくて何度か挑戦しているうちに、下準備と焼き方が重要だと分かったんです。
鉄のフライパンでなくても、この2つさえ押さえればサーロインステーキを美味しく食べられます。
この記事を全部読んでくれたなら、あなたはもう「ステーキ焼き方マイスター」。
お恥ずかしながら、今書いている私は、美味しいステーキで口いっぱいにしたいという衝動にかられています。
サーロインステーキは焼き方が命
先に失敗から学ぼうということで。
私が焼いたサーロインステーキが美味しくなかったのは、結論から言うと「焼きすぎ」です。
生の状態のお肉は柔らかすぎて、歯でかみ切りにくいもの。
加熱することで中にあるタンパク質が熱に反応して、お肉がちぢみ食べやすくなるのです。
ところが、焼きすぎると肉汁が外に出てしまいパサパサに。
さらに厚みがあるので、「硬くてかみちぎれない」ということになります。
せっかく買ってきたサーロインステーキが、フライパンの中でそんな状態だったら、私はショックで夜しか眠ることができません
あなたには、私のような思いを味あわせたくない。
なので、今から焼き方の手順を紹介しますね。
「焼き方」については、かなり細かく解説しています。
ここがとても重要なところなので、しっかり読んでください。
ステーキを常温に戻していく
私は、サーロインステーキを冷蔵庫から出して、すぐに焼いていました。
これが、そもそもの失敗。
なぜなら、この状態だと表面温度と中心温度の差がありすぎて、焼いた時に中心部分だけ、火が通っていない状態になるんです。
生物ですし、食中毒を起こしたら怖い。
必然的に、レンジでチンすることに。
結果、加熱しすぎてパサパサになってしまいました。
このような失敗をしないためにも、焼く30分前には冷蔵庫から出しておいてください。
この時間が、ちょっと長いですよね。
私は、つけ合わせのポテトとにんじんを作ったり、別料理を作る、動画配信サービスを見るなりして30分過ごしています。
余分な水分を拭き取る
料理をするときになくてはならない調味料が油です。
だからこそ、料理をするとき注意するのが「水分」。
お肉を冷蔵庫から出して30分おいておくと、うっすら表面に水分がつきます。
「水と油」というように相性が悪く、このまま焼くとバチっと飛んで、痛い思いをしたことが何度もありました。
それだけではなく、四方八方に油が飛び散り、片付けの時にうんざりしながら拭くことになります。
これが嫌なんですよね。
お肉の表面の水分は、キッチンペーパーなどで両面拭き取ってください。
そうすることで、ステーキの味なじみもよくなりますし、痛い思いもせず、後片付けも楽と、良いことだらけです。
筋切りをして叩く
お肉には必ず、筋が存在します。
人体でいうと、アキレス腱などと同じですね。
この筋が厄介で、加熱すると縮む性質を持っています。
ステーキに限った話ではないですが、加熱をしすぎると固く食べにくくしてしまうんです。
なので、包丁の先端で刺すように、赤身と脂肪の境目にある筋を1〜2センチ間隔で切っていきます。
分かりづらい時には、ステーキ全体に格子状の切れ目を入れても大丈夫です。
筋を切ると、ステーキがちぢむのを防ぐのと、お肉自体が柔らかくなる効果もあるので一石二鳥。
その後、使っている包丁の背や麺棒や瓶などの棒状のもので、ステーキの厚みが均一になるように叩いてください。
ミートハンマーがあれば、それに越したことはありません。
私は包丁の背を使いましたが、棒状のものは叩く時の音が大きいですけれど、回数少なめで叩くことができます。
マンジョンのような集合住宅で音を気にする人は、包丁の背で叩く回数を多めにするほうが良いでしょう。
焼く直前に塩コショウをふる
サーロインステーキの下準備の中で、一番声を大にして言いたいことをお伝えします。
「塩コショウは焼く直前」でふってください。
私は、先にふった方が味がなじむんじゃないかと、最初の方で塩こしょうをふっていたんです。
ところが、これがとんだ間違い。
塩がステーキの中にある水分と一緒に、旨みも外に出してしまうんです。
サーロインステーキを美味しく食べようとして、実は焼く前から台無しにしていたんです。
ここは注意したいポイントです。
繰り返しますが、塩コショウは焼く直前ですよ。
ステーキはまず強火で焼くべし
さて、いよいよサーロインステーキを焼いていきます。
まず、フライパンを先に温めておきましょう。
この時、好みにもよりますが、私は油を入れた後ニンニクをいれて炒めています。
ステーキは、ニンニクを効かせた方が好きなんですよ。
このまま肉と一緒に焼くと、ニンニクは焦げてしまうので、一旦取り出しておきます。
油はサラダ油でもいいですが、牛脂ならステーキの良さをさらに高めてくれますよ。
美味しいサーロインステーキにするための火加減は、まず強火からです。
最初強火で焼いておくと、ステーキが持っている旨味を閉じ込めておくことができるからです。
閉じ込めておかないと、肉汁が外に出てしまい、ステーキがパサパサになる原因になります。
ステーキは、短時間で仕上げる焼き物なのです。
私は、ここを勘違いして、炒め物のように時間をかけて焼いていました。
美味しいサーロインステーキの焼き方は、「短期決戦」です。
それでは、サーロインステーキの焼き方について紹介しますね。
焼き方2種類紹介
焼き方は一般的には4種類。
細かく分けると10種類あります。
全部紹介したいところですが、ステーキは「しっかり焼く派」か「生が混じっていても良い派」に別れると思います。
例えば、ステーキ専門店で「焼き甘めで」なんて会話しませんよね。
ステーキだからこそ、焼き方にこだわりがあるんです。
なので、人気がある「ミディアムレア」と「ウェルダン」の2つを紹介します。
【ミディアムレア】
まずは、ステーキの焼き方で最も人気のある、ミディアムレアです。
- 強火でフライパンを加熱して、十分温めます
- ステーキの表面にしたい方を下にして、1分焼きます
- そのまま弱火にして1分焼きます(この時ステーキには触れないでください。)
- ひっくり返して強火で30秒焼きます
- 弱火にして1分30秒~2分焼きます(肉の表面に水分が浮いてきたら焼き上がりのサイン)
- 菜箸やトングで触ってみて、柔らかい状態で取り出します
表面はしっかり焼けていますが、切ってみると中はピンクと赤が混ざった状態。
噛むと肉汁ほとばしる、ジューシーな食感がたまりません。
【ウェルダン】
ステーキは歯ごたえがある方が好きという方には、こちらがおすすめ。
- 強火でフライパンを加熱して、十分温めます
- ステーキの表面にしたい方を下にして、1分焼きます
- そのまま弱火にして1分焼きます(この時ステーキには触れないでください。)
- ひっくり返して強火で30秒焼きます
- 弱火にして2分~3分焼きます(肉の表面ににじみ出た肉汁が固くなるまで待ちます)
- 菜箸やトングで触ってみて、かなり固くなったら取り出します
この焼き方は、脂肪分が多い高級和牛にぴったりです。
ステーキを切って、もう少し熱を加えたいと思ったら、アルミホイルでステーキを包むといいですよ。
余熱で歯ごたえが増し、肉汁も閉じ込められて、ジューシーさがアップます。
まとめ
今回は、フライパンでできるステーキの焼き方について紹介しました。
ここまで読み進めてくれたあなたは、ステーキ焼き方マイスターです。
外食もいいですが、家で焼くサーロインステーキの方が、アレンジの幅が広がり、自分好みの味で楽しめます。
ステーキを美味しく食べるためには、水分を取ったり、調味料を加えるタイミングが意外と大事です。
簡単なことのように思えますが、手を抜いたり間違えると、焼いた時にトホホな結果に。
そして、強火で焼き始めましょう。
今回紹介した2つの焼き方は好みが分かれるところ。
私はどちらも違う良さがあると思うので、その時食べたい方で楽しみます。
あなたも、サーロインステーキを自分で美味しく焼いて、おうち時間を楽しんでくださいね。
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