記念日の外食、高級レストランでパッと開いたメニュー表、ずらっと並んだワインの銘柄。
固まる表情、流れる汗、ワインの違いがまったくわからない!
私がちょっとフンパツして外食したら、いつもこんな感じです。
こういう時、スマートに注文できたらカッコイイですよね。
私なんて、違いがわかるのは白か赤かスパークリングかぐらい。
こんど友人と一緒にワインバーに行くことになり、またもや人前で失敗しそうな予感です。
ということで、次こそは失敗しないよう外食時にワインを注文する際の注意点を調べてみました。
せめて注文の仕方として、これくらいの知識やマナーだけあればいいのに…」という疑問にお答えするために、
「注文時にこれだけは知っておきたい基本の知識」
「注文時に恥ずかしい思いをしないためのマナー」
それぞれの注意点をお教えします。
知識編:ワインを注文する際の注意点
外食時にワインを注文する時、私はこんな感じ。
どのようなワインがお好みでしょうか。
(いや、なんでもいいんですけど)とりあえず、飲みやすいやつで…
毎回、ウエイターさんに心の中で笑われているんじゃないかと思ってしまいます。
しかし基本さえ知っておけば、ワインの好みは伝えられるし、スムーズに注文できるとわかりました。
ここでは、これだけ知っておけばワインの注文はOKという基本の知識をお教えします。
ワイン注文の基本は料理に合わせること
外食時にワインを注文する際は、料理に合わせるのが基本です。
ソムリエさんがよく「このお料理に合うワインは○○です」と言うのは、料理に合うワインを知り尽くしているからなんですね。
そして肝心なワインの選び方は、「色」と「味わい」です。
ワインの「色」 | ワインの「味わい」 | ワインに合う料理 |
赤 | 重い(フルボディ) | 赤に近い色でコッテリした料理 |
軽い(ライトボディ) | 赤に近い色でサッパリした料理 | |
白 | 辛口 | 白に近い色でコッテリした料理 |
甘口 | 白に近い色でサッパリした料理 |
表に書いてあるような組み合わせを選ぶことで、「ワインが料理に負けてしまう」「料理がワインに負けてしまう」ということを防げます。
ワインと料理が似た色・味わいになることで、両者が味を消すことなく、どちらも楽しめるのです。
料理とワインの「色」を合わせる
注文する時にまず迷うのは「赤ワイン」か「白ワイン」かですよね。
これは見た目で、料理とワインの色が近ければ味の相性がいいと言われているので、この通りに注文すればいいでしょう。
調味料として赤ワイン・白ワインが使われているので、料理も似た色になるんですね。
「バルサミコソース」だったら赤ワインですし、「ホワイトソース」だったら白ワインを注文してください。
料理とワインの「味わい」を合わせる
味わいに関して、赤ワインは「重い」「軽い」、白ワインは「甘口」「辛口」に分かれます。
赤ワインの味わいは慣れていないかもしれませんが、重ければ渋みがあって濃く、軽ければスッキリ飲みやすいと考えていただければいいでしょう。
白ワインの甘口は文字通り「甘い」ワインなのですが、辛口は辛いわけではなく「甘くないもの」を指します。
料理がコッテリしているほど「重い(赤)」「辛口(白)」ワインが、サッパリしているほど「軽い(赤)」「甘口(白)」ワインが合います。
料理が脂の乗ったお肉だったら重め(辛口)のワインを、タンパクなお魚だったら軽め(甘口)のワインを注文しましょう。
迷ったらスパークリングワインが解決
なんだかよくわからないから、「とりあえずこれ!」みたいなものはないの?
そういうあなたは、炭酸の入ったスパークリングワインがオススメです。
炭酸は口の中をリフレッシュしてくれるので、どんな料理にも合います。
まさしく「とりあえずこれ」で注文できるワインでしょう。
基本の次はさらに奥深いワインの知識を
初心者は基本的に「色」と「味わい」くらい覚えておけば問題ありません。
しかし、ワインはさらに奥深いです。
「色」「味わい」以外にも、細かく言えばブドウの「品種」や「産地」、樽の「香り」なんかもあります。
「もっとワインのことを知りたい!」というあなたはこちらの記事をどうぞ↓
マナー編:ワインを注文する際の注意点
続いて、外食時にワインを注文する際のマナーをお教えします。
これを知っておかないと、一緒に食事をする恋人や友人、注文を聞いてくれる店員さんの前で恥ずかしい思いをしてしまうかも。
「詳しくないと思われたくない」とかで自分を飾る必要はありません。
あくまで、自分の気持ちに正直に振舞いましょう。
恥ずかしがらずに質問する
知識がないことを恥ずかしがる必要はありません。
たとえばソムリエさんに
これは○○産のワインで、△△の樽で熟成されたワインです。
とワインの説明されたとき
ああ、はい…。(ちんぷんかんぷん)
なんてことはありませんか?
こういう時には、
「○○産はどんな特徴があるのですか?」
「△△の樽は何が違うのですか?」
など、わからないことを質問しましょう。
専属のソムリエさんでしたら、ここぞとばかりに知識を披露してくれるはず。
ソムリエさんに質問すれば、気づかなかったような味の違いに気づけるので、よりワインを楽しめるでしょう。
見栄を張って知ったかぶらない
質問しないのと同時に、注文する時に知ったかぶって見栄を張るのもやめておきましょう。
ワインのうんちくを得意げにひけらかしている人を見たら「なんかこの人、気取ってて感じ悪いなー」って思いませんか?
ソムリエさんの方が知識はあるのですから、中途半端に渡り合おうとすると興ざめしてしまいます。
たとえばワインの味わいとして「フルボディ」「ライトボディ」なんて言われますが、ムリして専門用語を使う必要はありません。
注文する時は「赤で渋くないワイン」とか、「白で辛口のワイン」なんかで好みは十分に伝わります。
もちろん食事を楽しくするために、会話の中でおいしいワインの話をするのはまったく問題ありませんよ。
苦手な味があれば言う
たまにレストランの方から、オススメのワインを紹介してもらうことがあります。
もちろん料理に合う良いワインを用意してくれているのですが、もしあなたに苦手な味がある場合は、無理して飲む必要はありません。
オススメのワインを聞くときには「渋いのは苦手」「甘いのはイヤ」など、自分の好みも一緒にお伝えするとよりよいでしょう。
極端な話、ワイン自体が苦手だったらムリして飲む必要もないのです。
決してマナー違反ではありませんし、せっかくのおいしい食事を楽しめないかもしれませんから。
ワインがなくなっても自分で注がない
レストランでは基本的に、ソムリエなどのウエイター・ウエイトレスさんがワインを注いでくれます。
逆にワインを自分で注ぐ「手酌」はマナー違反です。
グラスが空けば勝手にウエイター・ウエイトレスさんが注いでくれますし、もし早くほしければ手を挙げて呼べばいいでしょう。
ただしこれは高級レストランの話で、カジュアルなレストランではボトルワインを自分で注げばOKです。
最近は、みんなでワイワイボトルワインを分けあうレストランも多いですよね。
こういうレストランでは人数分のボトルとグラスを持ってきてくれるので、自分たちで注ぎあって楽しみましょう。
ワインの注文の仕方がわかったら、飲み方も勉強しちゃいましょう↓
まとめ
外食時にワインを注文する際の注意点ですが、基本の知識・マナーを知っておけば問題ありません。
基本の知識とは、料理に合わせてワインを選ぶことです。
ワインの「色」と「味わい」が、料理と似たものになるように合わせれば、両者がバランスよくなり食事を楽しめます。
また注文時のマナーとして言動も気を付けておきましょう。
恥ずかしがって質問しないのも、見栄を張って知ったかぶりするのもダメです。
苦手な味があればしっかり伝えて、高級レストランの場合ワインは手酌をせずウエイター・ウエイトレスさんに注いでもらいましょう。
ひとことで言えば「プロに任せましょう」ということですね。
これらを覚えておけば、もうレストランで恥ずかしい思いをする必要はありません。
あなたの好みに合わせて、おいしいワインと料理を楽しむだけ。
私も次からは友人の前で失敗しなくて済みそうです。