大人も子供も大好きなカニ。
「カニ」と聞いてテンションが上がるのは私だけではないはず。
毎日食べるものではないけれど、どうせならお腹いっぱい食べたいって思いますよね。
だけど、ちょっと待って。
カニのカロリーを知っていますか?
私は今まで、「シーフードはヘルシー」というイメージからか、カニのカロリーは完全にスルーしていました。
でも、宴会の席で出されることも多いカニ料理。
お腹いっぱい食べたあとで、ダイエットで苦しい思いをするなんてことは避けたいですよね。
なんだか、急にカロリーが心配になってきました。
そこで実際、カニのカロリーは高いのか低いのか、ちゃんと調べてみることにしたんです。
すると「おいしい」だけじゃない、知らなかったカニの姿が見えてきましたよ。
カニは低カロリーの食材
私たちが食べるカニで有名なのは、毛ガニ・ズワイガニ・タラバガニの3種類でしょう。
よく聞く松葉ガニや越前ガニはズワイガニの産地別の名前ですね。
カロリーはどうなのでしょうか。
カニの身のカロリーは?
今回は、この3種類のカニのカロリーを見てみましょう。
カニの身だけのカロリーではピンとこないので、ヘルシー食品の代表選手、豆腐と比べてみました。
身100gあたり | 1杯あたり | |
毛ガニ |
72kcal | 身の部分240gで173kcal |
ズワイガニ |
63kcal | 身の部分280gで176kcal |
タラバガニ |
59kcal | 身の部分520gで307kcal |
木綿豆腐 |
72kcal | 一丁300gで216kcal |
※1杯あたりのカロリーは、殻などをとった身の部分おおよその数値になります。
カニの種類によって差はありますが、100gで59~72kcal、という結果でした。
ヘルシーな食品のお豆腐100gが72kcalなので、カニのカロリーは低いと言えます。
3種類のカニの中ではカロリーが高かった毛ガニでも、木綿豆腐と同じだなんて驚きですよね。
お豆腐と同じカロリーなら、たくさん食べても罪悪感ゼロ
タラバガニ1杯のカロリーが高いようにみえますが、これはタラバガニが大きいからです。
ひとりで全部を食べたらお腹いっぱいどころか、はち切れちゃいますね。
100gあたりのカロリーで見れば、タラバガニのカロリーが一番低いことがわかります。
タラバガニは身がしっかりしていて噛みごたえがあるので、同じ量でも満腹感が高いですよね。
ズワイガニと毛ガニも殻をむくのに時間がかかって、一杯をひとりで食べているうち気付けばお腹いっぱいになっていたりしませんか。
無言で食べ続ける光景って、ちょっと笑えますね。
カニみそのカロリーは高い?
カニは身だけではなく、カニみそもおいしいですよね。
タラバガニはカニみそを食べることはありませんが、毛ガニとズワイガニの濃厚なカニみそは大きな魅力です。
私も、甲羅の中で身と混ぜて食べるのが大好きなんですけど、カロリーがちょっと心配。
カニみそのカロリーは100gあたり183kcal。
身に比べるとかなり高いんです。
でも大丈夫。
1杯分のカニみそで大体10gほどですから、全部食べても20kcalくらい。
カニみそを100gも食べることはないですよね。
それほどカロリーアップの心配はいりませんよ。
カニと他の食材を比較
ヘルシーなお豆腐と比べてみてもカニのカロリーは低いことがわかりましたね。
今度は、私たちがよく食べる他の食品のカロリーと比べてみましょう。
毛ガニ 72kcal |
和牛肩ロース 411kcal |
豚ロース 263kcal |
マグロの赤身 125kcal |
さんま 310kcal |
ヨーグルト 90kcal |
※100gあたりの数値になります。
他の食材と比べてみても、カニのカロリーは低いことがわかりますね。
お豆腐と同じくヘルシーなヨーグルトよりも、カニのほうが低いという結果になっています。
私が注目したのは高級品のカロリー対決、かにvs和牛はダントツで低カロリーのカニが勝利。
やったー、カニ好きとしては大満足です。
これで、安心してカニをお腹いっぱい食べられますね。
低カロリーのカニはダイエットに最適
カニにはダイエットで注目されるイメージはあまりないですよね。
カニダイエットなんて聞いたことないし。
でも、カニはすごいパワーの持ち主だったんです。
高タンパクだから代謝がアップ
ダイエット中の食事は、タンパク質を多く摂って脂肪と糖質を控めにするのが理想ですよね。
なんとなく頭に浮かぶのは、鶏のささみとかお豆腐とか。
実は、カニは高タンパク・低脂肪・低糖質、3拍子そろったダイエットにピッタリの食材なんです。
ダイエットに成功するためには筋肉をつけて代謝をアップし、効率よくカロリーを消費することが大切です。
カニは、その筋肉のもとになるタンパク質が多いんです。
ここで、カニとお肉と比べてみましょう。
〈カニ〉
- タンパク質:多い
- 脂肪分:少ない
- 糖質:少ない
- カロリー:低い
〈豚ロース肉〉
- タンパク質:多い
- 脂肪分:多い
- 糖質:少ない
- カロリー:高い
お肉は脂肪分が多いため、カニよりカロリーが高くなります。
カニはタンパク質が多く、お肉より脂肪分が少なくて低カロリー。
だから効率よくダイエットができるんです。
さらに、糖質が低いので血糖値が上がりにくく、身体に脂肪が付きにくいというメリットがあります。
まさに、いいとこ取りですね。
カニとダイエットは相性バッチリなんです。
4つの栄養素がダイエットを促進
カニにはタンパク質の他にも、ダイエットで不足しがちな栄養が豊富です。
食事のカロリーを抑えているのに体重が減らないのは、健康な身体を保つために必要な栄養素が足りていないことが原因と言われています。
カニは、その栄養素を補うことが出来るんです。
そして、ダイエットを効率よくサポートする栄養素もたっぷり詰まっています。
これらの栄養素が身体の代謝をアップして、スムーズなダイエットにつながるんです。
栄養のバランスが崩れると身体の代謝が悪くなり、ダイエットの成果が出にくくなってしまうんですね。
せっかく食事を我慢しているのに成果が出ないのでは悲しすぎます。
カロリーだけを減らした結果、栄養が不足してしまうのでは健康にも良くありません。
健康的にダイエットするためにも、必要な栄養はしっかり取らないといけませんね。
おいしく食べて低カロリー、栄養価も高い、ダイエット中こそ「カニ」ですね。
メニューの工夫でカロリーキープ
ダイエット中ならば、できるだけカロリーを抑えたい。
カニは低カロリーだといっても油断は禁物、高カロリーの食材を合わせたメニューには注意が必要です。
例えば、カニグラタンやカニクリームコロッケには、
- 材料のホワイトソースに脂質・糖質が多い。
- グラタンにトッピングされたチーズには脂質が多い。
- コロッケの衣には脂質・糖質が多い。
もともと高カロリーのメニューですから、カニが入っていてもダイエットには向きませんね。
揚げ物は脂質が多く、カロリーがぐーんとアップしてしまうので、ダイエット中はできるだけ避けたほうがいいでしょう。
どちらもおいしいけど、ここはガマン!
ヘルシーなサラダにも危険な落とし穴があります。
- マヨネーズやオイルドレッシングには脂質が多い
- マカロニサラダやポテトサラダは糖質が多く、マヨネーズであえるため脂質が多い。
マカロニとポテトは炭水化物だから糖質たっぷりなのね。
野菜中心のサラダにノンオイルドレッシングをかけるなど、ちょっとした工夫で低カロリーをキープできますね。
カニを低カロリーのまま食べるためには、高カロリーの食材や調理の方法に注意してメニューを選びましょう。
低カロリーのカニレシピ
カニのカロリーを低くキープするには、お刺身にしたりボイルしたりして、そのまま食べるのが一番です。
でも、もう少しいろんな味も楽しみたいと思いますよね。
せっかくのカニをそのまま食べるだけというのも味気ないので、自宅で作れる低カロリーのカニレシピをいくつかご紹介します。
豆腐とカニのレンジ蒸し
引用:https://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00000837/index.html
カニ50g・絹ごし豆腐1丁・ねぎ1/3本・鶏ガラスープ30ml
しょうが(絞り汁)大さじ1/2・しょうゆ大さじ1/2
<作り方>1人分116kcal
- 豆腐はキッチンペーパーに包んで水気をきる。
- ねぎは縦半分に切ってから斜め薄切りにする。
- 耐熱皿に(1)をスプーンですくって入れ(2)とカニの身をのせて鶏ガラスープをかけ、ふんわりとラップをして電子レンジ(600w)で4~5分加熱する。
- 器に移し、しょうが汁としょうゆをかける。
電子レンジだけで作れる簡単なレシピです。
材料を切ってレンジでチンするだけなので、時間がない時でもすぐに作れますね。
ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにもなりますよ。
カニの中華風スープ
引用:https://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00003871/index.html
カニ50g・ねぎ1/2本・チンゲン菜1株・絹豆腐1/4丁・サラダ油小さじ1
鶏ガラスープ2カップ・酒大さじ1・片栗粉小さじ1・うすくちしょうゆ大さじ1
こしょう少々・ごま油小さじ1
<作り方>1人分83kcal
- ねぎは斜め薄切りにしてサラダ油でしんなりなるまで炒める。
- チンゲン菜はざく切り、豆腐は細切りにする。
- 鍋に鶏ガラスープと(2)を入れて熱し、沸騰したらさらに2~3分煮る。
- 酒とほぐしたカニの身を加え、煮立ったら水で溶いた片栗粉を加えて、とろみをつける。
- (1)を加え、うすくちしょうゆ、こしょうで味を調え、ごま油で香りをつける。
スープにすればカニの栄養を残さずに摂ることができます。
おろししょうがを入れれば、体温が上がって代謝もアップ。
1品で栄養のバランスが良く、朝食にもおすすめのメニューです。
カニとかぶの簡単煮物
引用:https://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00001046/index.html
カニ缶100g(固形量55g)1缶・かぶ4個・かぶ(葉)
(A)かつおだし1カップ・しょうゆ大さじ1・みりん大さじ1
<作り方>1人分87kcal
- かぶは皮をむき、2つに切る。
- 耐熱の器に(A)を入れ、かぶとカニを缶汁ごと加える。
- ラップは空気が入らないように材料にぴったりつけ、電子レンジ(500w)で14分加熱する。
- かぶの葉は電子レンジで1分加熱。水で冷まし、3㎝の長さに切る。
- 器にカニとかぶを盛りつけ、かぶの葉を添える。
手に入りやすいカニ缶を使ったお手軽レシピです。
缶汁ごと使うので、カニの栄養とうまみが全部味わえます。
カニ缶とかぶと調味料を電子レンジでチンするだけで、本格的な和食の出来上がりですね。
まとめ
おいしくて高級な食材というイメージしか持っていなかったカニ。
こんなにすごいパワーを秘めていたんですね。
低カロリーというだけでも嬉しいのに、高タンパク、低脂肪、低糖質で、栄養価も高い。
ダイエットに効果的な食材であることがわかりました。
もちろん、カニだけ食べていれば痩せるわけではありません。
それでは栄養が足りなくなってしまうので絶対にダメです。
カニは、カロリーが低くてダイエットで不足しがちな栄養素もたくさん含まれています。
食事にうまく取り入れることで効率的なダイエットができるんですね。
外食をする時に、お肉ではなくてカニにするだけでもカロリーがかなり抑えられますし、栄養もバッチリ。
カロリーが高くなってしまう揚げ物などのメニューには気をつけましょう。
自宅で料理する時には、カニ缶を利用してみるのも手軽でいいですね。
カニが入っているだけで、簡単なのに豪華に見える気がしませんか。
私もさっそく作ってみようと思います。
ダイエット中だって我慢ばかりではストレスがたまるし、おいしいものも食べたいですよね。
低カロリーのカニなら食べ過ぎても大丈夫ですよ。
カニのパワーに感謝して、お腹いっぱい食べちゃいましょう。