「自宅でも温かいカニを、おいしくたべたい!」
と思った事はありませんか?
お店でだされたり、ボイルで買ってきたカニは冷たいまま食べる事が多いと思いますが、温かいカニをハフハフしながら食べるのもいいですよね。
蒸したカニは、ゆでたり電子レンジであたためるよりカニのうまみが流れ出しにくく、身がふっくらとおいしくなります。
でも「蒸し料理」と聞くと、ちょっとハードルが高く感じてしまいませんか?
すでにボイルされた状態で買ってきたカニを、どうやって蒸したらいいのか、温める時間はどれくらいなのかなど気になる事が色々。
今回は、ボイルカニのうまみをギュッと閉じ込めて、ふっくらジューシーになる蒸し方や蒸し時間について、3ステップに分けてご紹介します。
おいしく蒸す事ができれば、1品で立派なごちそうになりますよ。
これを読んで「蒸しガニ」をぜひ、あなたのカニ料理のレパートリーに加えてください。
ボイルカニの蒸し方3ステップ
蒸し料理と聞くと、難しくててめんどくさいように感じるかもしれませんが、やり方さえ分かれば誰でも簡単にカニを蒸す事ができるんです。
通販などで購入できるボイルされたカニは、殻(から)付きのまま冷凍してあるものが多いので、今回はカニの蒸し方の前に、解凍方法についてもお伝えしていきます。
おいしさのカギは解凍方法にあり
ボイルされたカニが冷凍状態の場合は、蒸す前にまず解凍する必要があります。
カニを本当に美味しく食べたいと思ったら、1日前から準備をしましょう。
カニを冷凍のまま蒸すのは、身がパサパサになってしまうのでぜったいNGです。
解凍は、冷蔵庫でじっくりするのがおすすめです。
なぜなら、時間をかけてゆっくり解凍することで、カニのおいしさを閉じ込めたままにキープできるからです。
冷凍状態のカニをキッチンペーパーや新聞紙などに包んで、ジッパー付きの袋にいれてから冷蔵庫に入れます。
こうすることで、カニが乾燥するのを防ぐ事ができます。
袋に水滴が付くので下にお皿やバッドを敷きましょう。
解凍するのにかかる時間はカニの大きさにもよりますが、大体半日から1日くらいです。
夕飯に食べるなら、前日の夜寝る前かその日の朝起きたらすぐ冷蔵庫に入れるとちょうど良いでしょう。
完全に解凍するとカニのうまみが出てきてしまうので、6~7割の解凍(少しシャリっとするくらい)でオッケーです。
冷蔵庫に入れてしまえば、あとは待つだけなので意外と簡単ですね。
ジッパー付きの袋に入れたカニをボールに入れて、水道水がカニにあたるように30分程度流し、時々裏返してまんべんなく水をあてます。
細かくカットしすぎるとそこからうまみが出てしまうので、最低限のカットで。
足の殻は食べるときに身を取りだしやすいよう、ハサミで切れ目をいれておきます。
大きめの蒸し器で。カニの蒸し方
正しくカニを解凍できれば、あとは最適な時間で蒸すだけです。
もうおいしいカニは目の前まで来てます、頑張りましょう!
ステンレス蒸し器の場合
まず蒸し器の下側の鍋にお水を7分目くらいまで入れて沸かします。
手ぬぐいや布巾などで鍋のフタをおおうように、包んでおきます。
お水が沸騰したらいったん弱火にして、上段の鍋を上にのせます。
耐熱のお皿にカニをのせて鍋の上に置きます。
セイロの場合
使う前にセイロを水にぬらしておきます。
水にぬらすことでセイロが焦げ付くのを防ぐことができます。
鍋にお水を8分目くらいまで入れて沸かします。
クッキングシートやレタス・キャベツなどの野菜を下に敷いてカニを乗せます。
フリーサイズ蒸し器の場合
引用:https://www.yutori.co.jp/products/detail.php?product_id=30
「セイロや蒸し器なんて家にないわよ!」
という声が聞こえてきそうですが、ご安心ください、ご自宅にある鍋で簡単に蒸すことが出来るアイテムがあります。
その名は「フリーサイズ蒸し器」です。
使い方はとっても簡単、まず、鍋にピッタリ合うサイズに蒸し器を調整します。
続いて、蒸し器の底に付くかつかないか位の水を鍋に入れて沸かします。
沸いたら直接カニを入れて、あとは待つだけ。
セイロとかを揃えないと蒸すことが出来ないかも~、なんて思ってましたが、最近ではこんなに便利なグッズが販売されていてビックリです。
フライパンとお皿2枚で代用
「そんなグッズ買う暇ないし、私はカニを今すぐ食べたいんです!」
この記事を見ている方には、そんな方もいるはず。
そんなあなたには、お皿とフライパンで簡易的にできる蒸し方がオススメ。
まず、深さのあるフライパンにお皿を逆さにして置き、お水をお皿の真ん中くらいのラインまで入れて沸かします。
もう一枚のお皿にカニを乗せて、先ほどのお皿の上に乗せます。
上記の蒸し器のうち、家にある中で1番大きなサイズのものを使いましょう。
直径24cm以上あると使いやすいです。
カニを蒸し器に入れたあとのやり方はどの鍋も同じで、以下に続きます。
胴体付きの場合は、カニみそが流れ出ないように、おなかを上にしましょう。
カニみそをこぼさないように、そーっとね
フタをしめたら、ふたたび強火にして蒸します。
こうすれば、簡単に蒸すことが出来ちゃいます。
ただ、念のためですが、これを行う際にプラスチックのお皿を使うのは絶対にNGです。
なにせ高温に熱したらお皿が溶けて変形しちゃいます、せっかく買ったお皿が溶けちゃったら意味がありませんよね。
下手したら、溶けた成分がカニに移って、ただの美味しくないカニになっちゃいます。
この蒸し方を行う場合は、陶器製のものや、耐熱性のあるものを必ず使うようにしましょう。
色が肝心!カニを蒸す時間
蒸し時間はカニの大きさや量によって変わりますが、ボイル済みで売られているカニはいちど火が通っています。
カニの身がふっくらあたたまれば良いので、蒸しすぎて身が固くならないよう注意しましょう。
カニの部位 | カニの量 | 蒸す時間の目安 |
脚の部分のみ | 脚10本前後・1~2人前(500~800g) | 3分~5分 |
姿のまま・胴体あり | 4~5人前(1.5~2Kg) | 10分~15分 |
目安としては、こんな感じです、蒸す際の参考にしてみてください。
カニの殻がキレイな赤い色になったら蒸しあがりです。
出来上がったら、トングや鍋つかみなどでカニを取り出します。
蒸気でやけどしないように気をつけてね
これで、冷たかったカニがふっくらジューシーに仕上がりました。
特別なワザがいる訳でもないので、これなら誰でもできそうですね!
さあ、あとは好きなだけカニを堪能しちゃいましょう。
ボイルカニは蒸すといい3つの理由
ボイルしたカニの蒸し方についてはこれで分かりました。
ではなぜ蒸した方がいいのか、そのメリットについてもご紹介します。
カニのうまみをギュギュっと閉じこめる
蒸し料理の最大のメリットは、食材のおいしいエキスが流れ出しにくいという事です。
カニを蒸すことでうまみが身にぎゅっとじこめられたまま温めることができます。
ふっくらジューシーでおいしい
通販などで買えるボイルカニは、すでにおいしく茹でてあるので、それになるべく近い状態を再現するには蒸すのが一番おすすめです。
電子レンジであたためると、急激に温度が上昇するので身が固くなり、パサパサになってしまうのでおすすめできません。
せっかちな私はつい電子レンジを使ってしまいそうですが、おいしく食べるためなら「急がばまわれ」ですね。
からだにもやさしい温かさ
カニは低カロリーでありながら、高タンパクなのでとてもヘルシーです。
そしてビタミンやミネラルも豊富で栄養価も高く、体にも優しい食材。
ボイルのカニをゆでてしまうと2回ゆでる事になり、ゆで汁にその大事なエキスがどんどん流れ出てしまいます。
蒸しカニなら大丈夫ね
ですが、蒸したカニならその心配もありません。
カニに含まれているからだにうれしい栄養なども、しっかり含まれたまま食べる事ができます。
おいしいのはもちろん、カニを蒸して食べるのは身体にも良さそうですね。
食卓に華をそえる存在に
蒸し器やセイロって食卓に置いてあるだけで、立派な料理に演出してくれちゃう頼もしい存在です。
ただの肉まんでも蒸し器の魔法にかかれば高級な飲茶(やむちゃ)に見えるから不思議。
ラクして豪華に見えるお得なアイテムなのです。
蒸し器からカニが登場したらもうそれだけでテンションがあがっちゃいます。
もくもくの湯気に食欲そそられちゃう
フタをしたまま食卓に出せば、あけた時にみんなが「わー!」となるのもまた楽しみですね。
まとめ
今回はボイルカニを温かくおいしく食べられる蒸し方についてご紹介しました。
これで今日からあなたも蒸しガニマスター!
食卓に湯気もくもくのカニが登場したらそれだけでごちそうになるし、きっとみんな大喜びですよね。
ボイルしてあるカニなので、蒸し過ぎには注意して真っ赤であざやかな殻の色を目安に蒸してくださいね。
またおいしく食べたいと思ったら、食べる日の前日から解凍するのも大事なポイントです。
食べられるまで少し時間はかかるけど、待った分きっとおいしさも倍増!
あなたもぜひ、蒸した温かいカニを食べてほっこりしてください。