おせちが美しく盛り付けられている重箱ってお正月の食卓を華やかにしてくれますね。
そういえば、今年のお正月、ママ友が手作りのおせちの写真をSNSにアップしていました。
しかも、三段の重箱にびっしりと。
「や、やるじゃない!」。
私の中で、彼女はまさに「デキる女」の称号を獲得しました。
尊敬の念とともに、チクリと心に刺さった敗北感。
なぜお正月からこんな複雑な感情を味わっているかというと、我が家には重箱がないから。
いや、考えてみれば、重箱があったとしても、大晦日に外が暗くなるギリギリまで大掃除に時間を取られている私がこんなにたくさんの品数のおせちを作れるわけがない。
子どもが好きな伊達巻とかまぼこ買って、なんとか頑張って栗きんとん作って、「カルシウム大事!」って言って田作り作って。
おせちに関しては、これぐらいの準備がやっとです。
それを元旦の朝、お皿にトントンと並べて、いつものように寝起きでパジャマ姿の家族と食べるのです。
あれ?これっていつもと同じ朝ごはんの風景。
「いや、違う!私が過ごしたいお正月の朝はこんなんじゃないのよ!」
伊達巻ばかり食べている子どもたちを見ながら、心の中で叫んでしまいました。
そんなとき、またSNSで目にした別の人のおせちの写真。
重箱ではなく、1人分ずつのおせちをお皿に盛り付けているのですが、とってもオシャレ。
我が家の「お皿にただ乗せたおかず」みたいな盛り付け方とは全然違う。
私もこんなふうにおせちをお皿にセンス良く盛り付けて、素敵なお正月を迎えたいな。
>何かコツがあるなら、お正月が来る前に調べておかなくちゃ。
私と同じように、「重箱を持っていないけど、おせちのあるお正月を楽しみたい」というあなたにも、そのコツをご紹介します。
おせちをお皿に盛り付けるメリット
1人分ずつのおせちをあらかじめプレート皿に盛り付けている「ワンプレートおせち」。
重箱を持っていなかったり、たくさんの量は食べきれない独り暮らしの人も気軽におせちを楽しむことができます。
Instagramで「ワンプレートおせち」のハッシュタグが付いた写真を見ると、とってもオシャレなんですよね
重箱持っていたとしても、やってみたくなるんじゃないでしょうか。
そして、ワンプレートおせちはお正月のテーブルをオシャレにするだけでなく、他にもメリットがあります。
盛り付けるのは食べたいおせちだけでOK
重箱におせちを詰めるとなると、盛り付けを美しくするためにたくさんの種類と量が必要になります。
年末の忙しい時期に、材料を買い出しに行ったり、作ったりとなかなか大変な作業。
私が「三段重をおせちでいっぱいにしよう!」なんてことになったら、年内の完成は怪しいものです。
その上、子どもたちは好きなおせちしか食べなくて、全然手をつけてもらえない種類もありそう。
そうなると、残りは全て私のお腹へ、という恐ろしい事態になりかねません。
その点、ワンプレートおせちなら、家族の好きなおせちを人数分用意すればいいだけなので気持ちも楽ですよね。
私の正月太りも無事に回避されます。
お皿や盛り付け方を変えて楽しめる
食べる時によってお皿を変えたり、盛り付け方を工夫すると、同じおせちを盛り付けてもまた違う雰囲気になって楽しめます。
今のうちに、家の食器の中で使えそうなお皿をピックアップして、おせちの盛り付け設計図を考えておくのも楽しいですね。
自分のペースで食べられる
「伊達巻の残り一切れ食べたいけど、誰か食べてないかも」
「栗きんとんの栗、まだ食べてないのに無くなってる」
重箱のおせちを家族や知人と一緒に食べていると、食べたいものを遠慮したり、気づいたらすでに無くなっていたりすることありませんか。
そういうことがないのも、ワンプレートおせちのいいところ。
自分の分が最初からお皿に確保されているので、マイペースにおせちを楽しむことができますよ。
衛生面も問題なし
ちょっと神経質な話をします。
重箱の場合、衛生面やマナーから考えるとおせちを取るときは直箸ではなく、取り箸を使う配慮が必要になります。
最初は気をつけていても段々と面倒くさくなってきて、「もう直箸でいいよね」という雰囲気になってしまうことも。
でも、それって直箸で料理を取るのが嫌な人にとっては最悪の流れ。
その点、ワンプレートおせちなら一人分ずつお皿に盛り付けているので、直箸問題で心をざわつかせることなく、平和におせちを堪能できます。
食べ終わったらその都度お皿を洗うので、その点も衛生的。
ワンプレートおせちにオススメのお皿
おせちを盛り付けるからといって、和風のお皿にこだわる必要はありません。
1人分ずつ5種類ぐらいのおせちを盛り付けるなら、サイズは直径15〜18cmのお皿がいいでしょう。
では、おせちを盛り付けた時にセンス良く見えるお皿をご紹介するとともに、使いやすくてリーズナブルな食器が揃っている無印良品とニトリで購入できるものも見ていきましょう。
シンプルな白いプレート皿
初めてのワンプレートおせち、まずはスタンダードな白いお皿でチャレンジしてみましょうか。
白地ならおせちのカラフルな彩りが引き立ち、明るい印象の盛り付けになります。
盛り付けが苦手な人は、丸皿を選びましょう。
お皿の真ん中に小鉢を置いて、そのまわりに放射線状に並べていくと、まとまりよく盛り付けられますよ。
我が家にもあります、白い丸皿。
でも、シンプルすぎるがゆえに華がないように思えて、ついつい色や柄のついたお皿を使うことが多くなり、出番が減っています。
いろんなおせちをちょっとずつ並べるなら、シンプルなお皿の方がゴチャゴチャしなくていいですね。
無印良品の白磁
- 白磁皿・中 /li>
- 直径19cm×高さ3cm
- 価格590円(税込)<2019.9.12現在>
ニトリの唐茶削ぎ(からちゃそぎ)
- 唐茶削ぎ17cm皿
- 直径17cm×高さ2cm
- 価格249円(税込)<2019.9.12現在>
重厚感のある黒いプレート皿
黒色のお皿は高級感があってオススメです。
おせちの色とのメリハリがついて、オシャレで上品に盛り付けることができます。
確かに、黒のお皿だと印象が引き締まってかっこいいです。
私は自分の趣味でカジュアルだったり、ナチュラルな食器を買い求めがちでしたが、こういうシックで落ち着いた黒色の食器を揃えるのもいいかも。
無印良品の萬古焼(ばんこやき)
- 萬古焼皿・黒
- 直径17.5cm×高さ2cm
- 価格1,190円(税込)<2019.9.12現在>
ニトリの天然岩石スレートプレート
- スレートプレート(Sサイズ)
- 幅20cm×奥行20cm
- 価格399円(税込)<2019.9.12現在>
ナチュラルな木のプレート皿
ナチュラルテイストな木のプレート皿におせちを盛り付けると、カフェで出されるランチプレートのような雰囲気になります。
和食のやさしさと木の温もりの組み合わせで、お正月からほっこりとした気持ちになりますね。
無印良品のアカシア食器
- アカシアプレート
- 直径15cm×高さ2cm
- 価格650円(税込)<2019.9.12現在>
ニトリの木製食器
- 木製プレートSサイズ
- 直径16cm×高さ2cm
- 価格399円(税込)<2019.9.12現在>
上品な和風半月盆
半月盆におせちを盛り付けると和の雰囲気を崩さないので、お正月らしさをきちんと味わえます。
料亭の懐石料理のようで高級感がありますね。
無印良品やニトリでは手頃なサイズの半月盆がありませんでしたが、100円ショップで充分高級に見えるお盆が手に入りますよ。
センスアップする盛り付けアイデア
汁気のあるものは小鉢を使う
料理の汁が他の料理に混ざってしまわないように、汁気の多いお煮しめや黒豆、酢の物は小鉢に入れてお皿に盛り付けましょう。
小鉢に入れることで高さが出るので、お皿の真ん中に持ってくれば盛り付け全体のバランスも良くなります。
笹の葉や南天の実で彩り良く
笹の葉には殺菌効果があるとともに、仕切りとして使えたり、色が淡い伊達巻などの下に敷くと彩りを添えてくれます。
さらにおせちの盛り付けの最後に南天や松葉を添えると、お正月らしさアップ。
おせちって青物が少ないから、こういう細かい心配りが盛り付けの仕上がりに差をつけるんですね。
かまぼこの飾り切りで華やかに
紅白のかまぼこはそれだけでおめでたいですが、半月型をただ盛り付けるのではなく、飾り切りをしてさらに華やかさをプラスしましょう。
いくつかある飾り切りの中で、「孔雀」の作り方をご紹介します。
①かまぼこを1cmの厚さに切って、下を残して幅2mmの切り込みを入れていきます。
②竹串などを使って、同じ方向に折り込んでいきます。
③端っこ同士を合わせれば丸まって、孔雀の出来上がりです。
かまぼこでこんなにアートなものが作れるんですね。
お皿なら寝かせて盛り付けられるので、いろんな飾り切りに挑戦してみたくなります。
もはや「お皿はキャンバスだ!」と言っていいかもしれません。
豆皿でおせちを引き立てる
おせちをちょっとずつ豆皿に盛り付けて、お盆やお皿に並べるのも素敵ですよ。
小さい器なのでいっぱい盛り付けてしまいそうですが、この「ちょっとずつ」がポイント。
余白を残して盛り付けることで豆皿の存在感を出し、「丁寧に作られたおせち」という演出もしてくれるのです。
探してみると、ニトリにもかわいい豆皿がありました。価格149〜199円(税込)<2019.9.12現在>
富士山や鯛なんて、おめでたくてお正月にピッタリですね。
まとめ
お皿におせちを盛り付ける「ワンプレートおせち」をご紹介しました。
重箱のおせちを作るよりは気軽にできそうです。
使うプレート皿によって、雰囲気も違いましたね。
それに、葉物を添えたり、かまぼこを飾り切りしたりするなんてちょっとしたことですが、仕上がりに差が出るテクニックです。
私はナチュラルテイストが好きなので、木のお皿でおせちの盛り付けに挑戦してみようと思います。
かわいい豆皿を少しずつ買い集めて、豆皿プレートもやってみたいな。
来年こそは、私もママ友に「やるじゃない」と印象付けられるようなワンプレートおせちが作れそうです。
あなたもぜひワンプレートのお皿でおせちの盛り付けにチャレンジしてみてくださいね。