炭酸水メーカーを買おうと思ったら、値段の幅が大きくてびっくり。
安いものは千円台、上は数万円もします。
何が違うの・・・と調べてみたら、炭酸水メーカーはガスカートリッジ式が圧倒的に安いことがわかりました。
しかしコスパはどうなのか。
そもそも炭酸水メーカーを買おうと思ったのは節約のため。
「安物買いの銭失い」にだけはなりたくない。
ここは慎重にコトを進めなければ。
そこで炭酸水メーカーのガスカートリッジ式について、コスパはどうなのか調べてみることにしました。
その上で「結局何を選べばいいのか」もご提案。
「得するポイント」もたくさん盛り込んだのでコスパを重視するなら必見です。
念願の炭酸水メーカーを買って「こんなはずではなかった」なんて後悔をしないために、ぜひ読んでみてくださいね。
炭酸水メーカーカートリッジ式コスパは
炭酸水メーカーはガスの充てん方法によってガスカートリッジ式とガスシリンダー式の2種類あります。
結論から言うと、コスパ重視で選ぶなら、ガスカートリッジ式はおすすめできません。
本体価格は安いけれど毎回使うガスカートリッジが高いので、市販のペットボトルを買う方が安いからです。
だから炭酸水メーカーを買う目的が「節約のため」という方は、あとでご説明する「ガスシリンダー式」がおすすめ。
コスパの良い順に上から並べると次のとおり。
- 炭酸水メーカーのガスシリンダー式(長期間使用の場合)
- 市販の炭酸水ペットボトル
- 炭酸水メーカーのガスカートリッジ式
このように、コスパではガスカートリッジ式が最下位に。
では、ガスカートリッジ式がおすすめな場合ってあるのでしょうか。
それを探るためにガスカートリッジ式とガスシリンダー式、それぞれの特徴を比べてみましょう。
カートリッジ式とシリンダー式を比較
ではガスカートリッジ式とガスシリンダー式、それぞれの特徴をご説明していきます。
ガスカートリッジ式の特徴
ガスカートリッジ式の炭酸水メーカーは親指大の使い切りガスを、毎回交換して使用します。
ガスカートリッジ式のメリットデメリットは次のとおり。
- コスパが悪い
- 炭酸強度を調節できない(強炭酸にならない)
- 毎回ガス交換する手間がかかる
- 本体価格が安い
- 本体がコンパクト
- ジュースやワインなど水以外の飲み物を炭酸飲料にできる
- ガスカートリッジは家庭ゴミとして処分できる(※ガスシリンダーは返却要)
こうして並べてみると炭酸水メーカーのガスカートリッジ式もなかなか魅力的。
本体価格は安いもので千円台からありますから。
でも、コスパを考えるとどうしても市販のペットボトルに軍配が上がってしまうんですよね。
交換用ガスカートリッジは1本100円前後、50本入りのまとめ買いでも1本あたり80円。
そしてカートリッジ1本で500~1,000ミリリットルの炭酸水を作ることができます。
それに対してスーパーでは1.5リットル入りの炭酸水が80円程度で売っているので、いくら本体価格が安くても節約にはならないでしょう。
毎回カートリッジを交換するのもちょっと手間だしね
ではガスシリンダー式はどんな特徴があるのでしょうか。
ガスシリンダー式の特徴
炭酸水メーカーのガスシリンダーは、小型のガスボンベのようなもの。
まずはこのガスシリンダー式炭酸水メーカーのデメリットをみてみましょう。
- 空のガスシリンダーはメーカーに返却しなければいけない
- 本体価格が高め
- 本体サイズが大きい
ガスシリンダー式の場合、空になったガスはメーカーに返却することが義務付けられています。
通常の家庭ゴミとして捨てることができないので、知らずに購入すると面倒に感じるかも。
また、カートリッジ式に比べるとかなり本体価格が高くなります。
売れ筋は1万円から2万円くらい。
ではメリットはどうでしょうか。
- 長期的にみると本体価格を考慮してもコスパが良くなる
- 炭酸強度を調整できる
- 毎回ガスを取り付ける必要がない
炭酸水好きの方が炭酸水メーカーの購入を検討される1番の理由はコスパの良さでしょう。
ガスシリンダー式なら、長期的に使うと本体価格込みで計算してもペットボトルの炭酸水より割安になります。
ガスシリンダーの交換頻度は後で詳しく説明しますが、数カ月に1度のこと。
本体を置くスペースさえ確保できれば、これはどうみてもガスシリンダー式の方がお得です。
炭酸水を作るためにガスカートリッジ式を使うのはコスパが悪いので得策ではない、というのが結論。
ところが。
ガスカートリッジ式の不思議
ところが、通販サイトを見てみるとなぜかガスカートリッジ式もそこそこ売れているんです。
そして口コミを見てみると意外と満足されているご様子。
おさらいしておくと、炭酸水メーカーのガスカートリッジ式をおすすめできるのは「コスパが悪くてもいい」という条件付きで、次のような方のみ。
- 炭酸水以外の飲み物を炭酸飲料にしたい
- コンパクトさ重視(リュックに入れて、外で使う場合など)
- 短期間しか使わないが炭酸水メーカーを使ってみたい
かなり限定的ですよね。
キャンプで使うにしても、車なら小さめのガスシリンダー式でいけるはず。
どうしてガスカートリッジ式を買う人がいるのかしら
その理由を想像するに「炭酸水メーカーで作ればペットボトルより安い」という思い込みからかも。
あと「このお酒を炭酸にしてみたい」などという強い欲求があるのかもしれません。
コスパを考えずに本体価格だけ見て買う人が多いのでは
なぜガスカートリッジ式が売れているのか、はっきりした理由はわかりませんが一定数需要があるのは事実。
そこで、炭酸水メーカーのガスカートリッジ式を購入する場合のチェックポイントをご説明しておきましょう。
ガスカートリッジ式購入時気を付ける点
「コスパが悪くてもいいんだ」「初期投資を抑えて炭酸水が作りたいんだ」という方のために、ガスカートリッジ式の炭酸水メーカーを選ぶ場合のポイントをまとめました。
- 操作方法
- ガスカートリッジの交換方法
- ガスカートリッジの値段
- 炭酸の強さ
ガスカートリッジ式は、商品によって炭酸水の作り方(操作方法)が難しい場合があります。
また、カートリッジ交換も手間がかかる商品があるので要注意。
その他、炭酸強度の調整ができないため、強炭酸が好きな方はやめておいた方が無難です。
口コミを見ていると、カートリッジ式は「ほんのり微炭酸にしかならない」といった声が何件かありました。
以上、炭酸水メーカーのガスカートリッジ式を購入する場合に気を付ける点をお話しました。
やっぱり・・・コスパを考えるとガスシリンダー式の方がいいですよね。
次は、ガスシリンダー式を購入する場合のチェックポイントをみてみましょう。
ガスシリンダー式購入時に気を付ける点
炭酸水メーカーを購入するならやっぱりコスパのいいガスシリンダー式がいいですよね。
ということで、失敗せずに購入するためのチェックポイントです。
- 作る量と炭酸の強さ
- ガス交換時の手間と費用
- 水以外の飲み物で作りたいかどうか
- 電動式か手動式か
- 専用ボトルの値段
- 操作方法
それでは順にご説明していきましょう。
作る量と炭酸の強さ
ガスシリンダー式炭酸水メーカー購入前のチェックポイント1つ目は、やっぱりコスパ。
ここでは「作る量」と「炭酸の強さ」の2つの視点からコスパを検証してみました。
作る量が少ないとペットボトルの方が得
ガスシリンダー式炭酸水メーカーを購入時、気を付けなければいけないのは作る量が少ないとモトがとれない点。
最近は炭酸水ブームのせいで、市販のペットボトルでもかなり値段が安くなっています。
私がいつも買っている炭酸水は1.5リットル入りで80円。
水の値段とほとんど変わらないわね
炭酸水メーカーは本体自体にコストがかかるため、かなりの量を作らないとモトがとれません。
どのくらい使ったらモトがとれるかは本体価格によってかなり違ってきます。
比較的お手頃な炭酸水メーカー「ソーダストリーム、ジェネシス」の場合で計算してみました。
標準の炭酸強度で180リットル作った場合、1リットル当たり約89円の計算になります。(スターターキット+交換ガス2本で計算)
2日に1回1リットルの炭酸水を標準の炭酸強度で作るとすると、1年以上使う見込みがあるならぎりぎりモトはとれそう。
他のサイトではよく、炭酸水メーカーだと驚くほどコスパがいいように書いていますが、たいてい本体価格を無視してガス代のみで計算しています。
実際はそこまでコスパが良いわけではないので、お気を付けください。
「炭酸水って最近話題だし、ちょっと飲んでみようかな」というお試し感覚の方は、まずペットボトルの炭酸水をしばらく続けてみる方がいいでしょう。
そして「飲み続けたい」と思った時点で、ぜひ炭酸水メーカーを検討してください。
炭酸水好きならあっという間にモトはとれそう
強炭酸で作る場合のコスパ
ガスシリンダー式炭酸水メーカーを購入時、見落としがちなのが炭酸の強さによってコスパが違ってくる点。
最近は「強炭酸」が大人気。
より強い刺激を求めている方はもちろん、お酒などの割材として使う場合はやはり「強炭酸」がいいですよね。
でも、炭酸水メーカーはガスを使って炭酸水を作るので、炭酸の強度を上げるほどコスパが悪くなります。
例えば、「ガスシリンダー1本で約60リットルの炭酸水が作れる」と書いてあっても、いつも強炭酸で作っていると40リットルくらいでガス切れになる場合も。
逆に微炭酸で作ると、規定量以上作ることができます。
実は、炭酸水メーカーを買って「こんなはずじゃなかった」と後悔する原因ナンバーワンはこれ。
ちなみに口の中がバッチバチに火花が飛び散るような強炭酸がお好みの方は、次のような点に気を付ければガスの節約になります。
強炭酸好きでなくても、これらは炭酸水メーカーを上手に使いこなす「コツ」と言えそうです。
ガス交換の手間と費用
購入前のチェックポイント2つ目は、ガスシリンダー交換の手間や費用。
ガスシリンダーを処分するには、販売店で交換するか宅配で返却する必要があります。
メーカーにもよりますが、販売店で空のガスと充てんされたガスを交換できたり、通販なら新しいガスの配達時に空のガスを引き取ってくれたりする場合も。
ガス交換時に送料が必要になるケースもあるので、炭酸水メーカーを購入時にガスシリンダーの「購入方法」「返却方法」「費用」もチェックしておくと安心です。
ガスシリンダーの交換頻度は、1本60リットルの炭酸水が作れるガスシリンダーの場合、2日に1回1リットル作ったとして4か月に1回です。
それも面倒な方は、最初に数本ガスシリンダーを買っておくとまとめて交換できるのでかなりラクちん。
また、空のガスと充てん済みのガスの交換だと、新規にガスを購入するよりかなり割安になります。
水以外の飲み物で作りたいかどうか
ガスシリンダー式炭酸水メーカー購入前のチェックポイント3つ目は、水以外の飲み物を炭酸飲料にしたい場合。
ガスシリンダー式の炭酸水メーカーの場合、「水以外の飲み物」を使えるかどうかは商品によるので、あらかじめ確認しておくことが必要。
お気に入りのワインをスパークリングにすることを夢見て炭酸水メーカーを買ったのに「水以外では使用しないこと」と書いてあってガッカリ・・・これは実際口コミにあった話です。
私も果汁100%ジュースの炭酸が飲んでみたくて、購入時はそれを第1条件にしようと思っていました。
ところが口コミをよく調べてみたところ、ガスシリンダー式で水以外を材料にして作った場合「あっという間にガスがなくなる」「あとの手入れが大変」といった声が多数。
ジュースやお酒を材料にする場合、水よりよく泡立つため一度に少量しか作れません。
するとボトル中の空気が多い分、ガスもたくさん必要になるのです。
最初試しに何度か作ってみるのはいいけれど、コスパを考えるとあまりひんぱんにはできないですよね。
私の場合、ジュースを炭酸飲料にすることは第1条件から外すことにしました。
電動式か手動式か
ガスシリンダー式購入前のチェックポイント4つ目は、電動式か手動式か。
炭酸水メーカーは基本的に電源が不要なのですが、上位モデルになると電動式の炭酸水メーカーもあります。
電動式は炭酸強度のレベルを視覚的に教えてくれたり、ボタンひとつで好みの炭酸強度の炭酸水を作ってくれたりと便利な一方、電源のある所でしか使えないというデメリットも。
電動式は本体価格が高くなりますが、快適さを追求するのなら価値がありそうです。
専用ボトルの値段
ガスシリンダー式購入前のチェックポイント5つ目は、専用ボトルが意外と高価だという点。
炭酸水メーカーを買う時点でボトルが付属で1個ついていたら、専用ボトルまで普通チェックしませんよね。
ところが口コミを見ていると「スペアのボトルが欲しいけれど値段が高い」との声がいくつかありました。
しばらく使っていると、予備のボトルが欲しくなる場合が
確かに少量ずつ作った方が炭酸が抜けないうちに飲み切れるので、強炭酸を好む方は特に小さいボトルが欲しくなりそう。
また、家族で使う場合もそれぞれのボトルがあれば便利ですよね。
大きいボトルで少量の炭酸水を作ることも可能ですが、ガス代を考えるとコスパが悪くなります。
別の容器に移し替えると炭酸が抜けてしまうしね
それとこの専用ボトル、安全のために使用期限がたいてい2年となっています。
炭酸水好きの方は毎日の消費量が多いため、専用ボトルを数本買ってもすぐに元がとれると思いますが、知らずにあとで気付くとテンションが下がってしまう原因に。
炭酸水メーカーを購入する際に専用ボトルの値段もあらかじめチェックしておくと良さそうです。
また、ガスをなじませるためボトルを振る必要がある商品もあります。
その場合はボトルの重さも要チェック。
口コミで「ボトルが重くて振るのが大変」というお声が何件かあったのですが、こういうのって普通使ってみないと気付かないポイントですよね。
操作方法も確認
ガスシリンダー式を購入する前のチェックポイント6つ目は操作方法。
特に専用ボトルの取り付け方法が、商品によって違ってきます。
上位機種はワンタッチで着脱OK、本体価格が安いものはひと手間かかる場合が多いでしょう。
やはり価格が高いものほど操作が簡単。
あと、ガスを注入してからの手順も要確認。
ガスをなじませるため数分放置しないといけない商品もあり、毎日のことになると面倒に感じるかも。
私の場合、コスパ重視なので少々の手間は気にしません。
納得した上での購入なら、気にならないですよね。
以上、炭酸水メーカーガスシリンダー式の購入前に注意する点6つについてご説明しました。
最後は炭酸水を作る際、とっても大切な水についてです。
コスパ重視なら使用する水も要チェック
炭酸水を作る時、あなたはどんな水を使うご予定ですか。
ここでは「使用する水の種類」と「水の温度」がコスパにも影響する、というお話をします。
まずは「使用する水の種類」について。
炭酸水メーカーでコスパを重視するなら、使用する水の種類についてもあらかじめ考えておきましょう。
あなたがもし市販のペットボトルの水を使うつもりなら、あとで「炭酸水メーカーを買った意味なかったかも」というがっかりな結果に。
ペットボトルの水を使って炭酸水を作った場合、考えられるのは次のようなこと。
市販のペットボトルの水をご利用予定の方は、炭酸水メーカーの購入はよく考えてからの方が良さそうです。
逆に、次のような場合は炭酸水メーカーの恩恵をしっかり感じることができます。
健康に関心が高くこだわりの水がある方は、その水で炭酸水が作れたらうれしいですよね。
また、地域によっては水道水でじゅうぶんおいしい場合も。
そんな恵まれた環境の方、メチャクチャうらやましいです。
私の場合は水道水がイマイチのため、ポット型浄水器を使っています。
ポット型浄水器はカートリッジ代がいるけれど、ペットボトルの水に比べたらかなりコスパが良くなります。
私が10年以上愛用しているポット型浄水器はこちら。
次に「水の温度」について。
炭酸水を作る場合、使用する水を冷やしておくとガスの節約になります。
それは、炭酸ガスが冷たい水の方が溶けやすい性質があるから。
こんなひと手間でガス代が浮いてコスパが良くなんて意外ですよね。
ペットボトルの炭酸水おすすめはコチラ↓
まとめ
今回は「炭酸水メーカー、ガスカートリッジ式のコスパはどうなのか」について検証してみました。
その結果「ガスシリンダー式の方がコスパがいい」という結論に。
そこでガスシリンダー式炭酸水メーカーの購入前チェック事項と、得するポイントをお話しました。
ガスカートリッジ式の本体価格はかなり安いので、私も今回調べていなければうっかり手を出してしまうところでした。
危ない危ない、交換カートリッジがあんなに高いとは。
私は今まで何度も家族に「安物買いの銭失い」と言われてきました。
つい目先の安さに目がくらんでしまうんですよね。
でも、ガスシリンダー式の炭酸水メーカーを買ったら家族も「お母さん、たまにはやるじゃない」と見直してくれそう。
炭酸水が大好きなあなたもぜひ、コスパに注意して自分にあった炭酸水メーカーを見つけてくださいね。
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