おばあちゃんの原宿と呼ばれる街、巣鴨。
そんな巣鴨には、実は誰もが絶句してしまうほど美味しいご当地グルメがたくさんあります。
今回は、大学時代の4年間を巣鴨で暮らしあらゆるグルメを食べ尽くした私が、本当にお勧めしたい巣鴨のご当地グルメを5つ厳選してご紹介します。
「古臭くて大した街じゃないんでしょ」と期待していないそこのあなた!
巣鴨をなめたらいけません。
お年寄りだけが楽しむ街では決してないんです。
これを読めば、どんな街かと気になってしまうこと間違いなしですよ。
ぜひ参考にして、巣鴨の街を堪能してください。
全て徒歩で行ける!巣鴨のご当地グルメ
巣鴨は山手線の駅の1つなので、とてもアクセスが良く、都心に行った際に気軽に立ち寄ることができます。
さらに今回ご紹介するご当地グルメは、全て駅の近くにあるお店ばかりなので、電車を降りてから徒歩で行くことができますよ。
まず、巣鴨に着いたら駅から徒歩5分程にある巣鴨地蔵通り商店街に向かいましょう。
この商店街こそが「おばあちゃんの原宿」と呼ばれるもととなった場所であり、老舗や最近できたお店が混ざり合い、軒(のき)を連ねています。
毎月4の付く日(4.14.24日)には縁日が開催され露店が出るなど、その賑わいは途絶えることがありません。
商店街をぶらつくだけでも観光気分を味わうことができ、楽しいですよ。
ここが本店!古奈屋のカレーうどん
華やかな商店街を通り、とげぬき地蔵のある高岩寺を目印に脇道へ逸れる(それる)と見えるのが、1983年創業のうどん屋さん古奈屋です。
引用:http://www.konaya.ne.jp/
看板メニューであるカレーうどんに、とにかく力を注いでおり、カレールウやかつおだしをカレーうどんのために独自で考案するなど工夫を凝らしています。
その美味しさは多くの人に認められ、現在では丸の内オアゾや横浜ジョイナスといった人気商業施設に出店されていたり、日清食品のチルド商品としてカレーうどんが商品化されていたりすんですよ。
地元のスーパーで見たことのある商品だったから、巣鴨に本店があると知った時は驚いたなぁ。
カレーうどんと言うと、男性ががっつり食べるというイメージで、そもそもお店にも入りにくいという方もいるかもしれませんが、古奈屋は女性でも気軽にカレーうどんを堪能できます。
というのも、お店自体も2017年に改装され綺麗で落ち着いた雰囲気になっている他、女性でも食べやすいようにとうどん自体が少し細めになっているんです。
さらに具材の盛り付けもオシャレにされているので、何も気にすることなく食べることができますよ。
えび天やかき揚げをトッピングすることもできるので、がっつり食べたいという方も大満足のボリュームです。
カレーうどんにこだわるお店は珍しいので、巣鴨に行かれた際にはぜひそのこだわりの1杯を堪能してください。
大人気!雪菓のふわふわかき氷
熱々のカレーうどんでお腹を満たしたら、古奈屋のちょうど裏側にある「かき氷工房 雪菓」のかき氷でクールダウンしましょう。
かき氷工房 雪菓は、これまでに「王様のブランチ」や「スッキリ」など、60回以上もテレビで特集されている超人気店です。
その人気の理由は、SNS映えする見た目と、ぺろりと食べ切ってしまう美味しさ。
季節ごとに変わるメニューは、まるでアート作品のように綺麗で毎回魅了されてしまいます。
SNSをやっていない人でも、きっと思わず写真を撮ってしまいたくなりますよ。
また見た目だけではなく、美味しさも凄いんです。
これって本当に氷なの?と疑問に思ってしまうほどふわっとした食感の富士山天然氷が、手作りのシロップと口の中でからまり、スッと解けていきます。
そのため、ボリュームがあるはずなのに気が付くとぺろりと食べ終わってしまうんです。
頭が痛くならないかき氷は初めてだったよ。
抹茶ミルク、抹茶チョコ、抹茶クリームの3層式で構成された「抹茶無双」や、安納芋を1度焼き芋にしてからシロップにしている「安納芋」など、気になる定番商品が多い上に、季節限定メニューも追加されるので、何度行っても楽しめるお店です。
その人気ゆえ、特に夏は90組待ちなんてこともあるので、早めに行って名簿に名前を書いて予約するのがおすすめ。
名簿に番号が書いてあるので、その数字を覚えて出歩いていれば、混雑時には、公式のTwitterで番号を教えてくれます。
季節にこだわらないのであれば、夏以外に行くと比較的スムーズに入れるかも。
見た目も味も素晴らしい雪菓で、ここでしか食べることのできないオリジナルかき氷を味わってください。
忘れられない味!伊勢屋で名物の塩大福
デザートまで食べてひと段落したら、実際に商店街をぶらついてみましょう。
商店街には、お茶屋さんやおせんべい屋さん、名物の赤パンツ屋さんなど、歩いているだけでもワクワクするようなお店がたくさんありますよ。
中でも私がおすすめしたいのは、商店街の入り口付近にある和菓子屋さん「伊勢屋」。
1955年(昭和30年)創業の老舗で、商店街の入り口に比較的大きな店舗を構えることから、多くのお客さんで賑わっていることが多いです。
私が伊勢屋をおすすめする理由が、そのメニューの豊富さ。
おはぎやお団子、すあまやおまんじゅうといった和菓子がショーケースの中にずらりと並んでいます。
さらにはおにぎりやお赤飯、いなりなど、まさにおばあちゃんが作ってくれそうなご飯ものも豊富にあって、見ているだけでも心がほっこり満たされてしまうんです。
その豊富なメニューの中で絶対に購入すべきなのが、巣鴨名物の塩大福。
引用:https://www.instagram.com/p/CP62MYygJWX/?utm_source=ig_web_copy_link
塩大福を販売するお店は商店街の中に数店舗ありますが、伊勢屋の塩大福は国産の素材にこだわっており、甘さが控えめなのが特徴です。
弾力のあるお餅の程良いしょっぱさがあんことよくマッチするので、甘いのが苦手という方でも食べやすい塩大福になっています。
1度食べてしまったら、その優しい甘さを忘れることはできません。
ぜひお家でも巣鴨の思い出に浸れるように、お土産として購入してみて下さい。
もはや母の味?賑わい絶えぬときわ食堂
商店街を満喫できたら、いよいよ夕飯の時間ですね。
4年間巣鴨に住んでいて、私が最も通ったのが1970年創業の老舗「ときわ食堂」です。
ときわ食堂は、多い時には1日に1,000人近くのお客さんが訪れるほど人気の、活気に満ちた食堂なんですよ。
その人気ぶりから現在では、巣鴨のある豊島区の中に5店舗ものお店があります。
巣鴨のチェーン店と言っても過言ではないね。
本店は商店街の中にあるよ。
ときわ食堂では、「こんなにたくさんある中から1つに選べと言うのか」と頭を抱えてしまうほどの豊富なメニューがあります。
しかもその1品1品が全て自家製で、定食に必ず付いてくるお味噌汁まで1人前ずつ片手鍋で作るという手間ひま。
まさに実家で食べる母の味を思い出させる食堂と言って良いでしょう。
そんなときわ食堂で人気の高いメニューが、アジフライ定食とエビフライ定食です。
定番かと思われた方もいるかもしれませんが、驚くべきなのはその盛りの良さ。
アジフライはなんと3枚も盛られてきますし、エビフライは肉厚でお皿にそびえ立っています。
店主さんが毎日魚河岸に行き、厳選した食材のみを使っているので、間違いなしの美味しさです。
その日の買付けによって刺身などのメニューが変わるから、それを楽しみに通うのも良いね。毎日新鮮な魚が食べられるよ。
定食をさっと食べるも良し、単品でおかずを頼んでお酒を飲みながら食べるのも良しと、様々な楽しみ方もできます。
美味さと居心地の良さから実家にいるような気分になる、そんなときわ食堂に1度足を運べば、あなたもきっと心を和ませることができますよ。
〆は麺やいま村で極上の一杯を
商店街を出て、お腹いっぱいなんて言うのはまだ早いです。
巣鴨に来たらぜひ味わってほしいものがあります。
それが私が人生で1番美味しいと感じたラーメンである「麺やいま村」の鶏煮干しラーメンです。
その美味しさからいつもは飲まないスープを、初めて飲み干してしまいました。
濃厚な鶏白湯に煮干しの風味を聞かせたこだわりのスープと、それによくからむモチモチ麺の相性が抜群なんです。
さらに玉ねぎやトマトといった一見変わったトッピングや、味変用に付いてくるキノコと生姜レモンも、より一層スープの旨味を引き出してくれます。
店員さんが目の前で焼いてくれる鶏チャーシューは、香ばしく脂っ気も少ないので、普段のチャーシューが苦手という方も食べやすいですよ。
とてもしっとりとしているのも食べやすくて良いよ。
料亭のような、きれいで和の雰囲気を感じる落ち着いた空間も魅力的です。
ラーメン屋としての20年の経験を全て詰め込み完成したという至極の1杯が、駅から徒歩2分で味わえます。
私が感動した1杯を、あなたもぜひ味わってみて下さい。
まとめ
今回は、巣鴨の絶品グルメを5つご紹介しました。
地元民によって長く愛される老舗から、比較的新しくも人気が絶えないお店まで、様々なお店がある巣鴨。
温故知新の精神で、おばあちゃんの原宿はこれからも進化を遂げることでしょう。
そんな魅力あふれる街に訪れた際には、今回ご紹介したご当地グルメをぜひ味わってみて下さいね。
全て駅から徒歩圏内なので、交通の便も心配ありません。
商店街を歩けば、どこか懐かしささえ感じることができますよ。
さあ、あなたも巣鴨で、忘れることのできない美味しさを体験しましょう。