ワイン歴2か月の超初心者です。
そんな私が楽しみにしているのは、毎晩海外ドラマを見ながら飲むワイン。
リラックスタイムに彩りを添えてくれています。
お手頃な値段のワインを「ラベルが素敵」「瓶がきれい」なぁんて、家族と一緒に外見ばかりを褒めながら、いろんな種類を買って飲んでいるんです。
でも、初心者のわたしでも少~しずつ味の違いが判ってくるんですよね。
すると、ワインについていろんなことを知りたくなってきちゃいました。
知識が増えたら、もっと深くワインを味わうことができそうな予感。
そこで、ワインをより深く、もっと美味しく味わうために「赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン、そしてスパークリングワインの4種類の製造方法」について調べみました。
普段飲んでいるワインがどのように造られているのか、ご紹介していきますね。
ワインのなぜ?は製造方法で解決
ビールは黄金色、日本酒は透明なのに、なんでワインには色んな色があるんでしょう。
それ以外にも「ワインってどんな製造方法なんだろう」「何で味に違いが出るんだろう」「渋みの訳はなんなの」「赤とか白とかロゼとか色の違いはどこからくるの」という具合に私は知らないことだらけ。
ブドウで造っているのはわかるけど、製造方法がわかれば私の疑問も解けそうな気がします。
とその前に、これを知ってるとちょっと通っぽい情報をひとつ。
赤、白、ロゼワイン(スティルワイン)は「静かなワイン」、スパークリングワインは「はじけるワイン」とも呼ばれてるんですよ。
赤ワイン&白ワインの造り方
引用:https://www.sapporobeer.jp/wine/wine_opener/article/wine_old_world/
ワインは水をまったく加えないで、ブドウ100%で造られます。
そして、赤ワインは上の写真のように黒ブドウの軸や皮など丸ごと使って造り、白ワインは
白ブドウの果汁だけを絞ってからワイン造りが始まります。
赤ワイン (黒ブドウをそのままを使います) |
白ワイン (白ブドウの果汁だけを使います) |
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収穫 と 選果 おいしいワインを造るために、状態のいいブドウだけを選びます。 |
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除梗(じょこう)と 破砕(はさい) ブドウの実から茎を取り除き(除梗)、 皮を少し破るくらいで果汁を出していきます(破砕)。 |
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発酵①・醸し(かもし) 発酵中に皮と種を一緒に漬け込んで、赤い色と渋みを出します。 |
プレス(圧搾) 色を出さないように果汁だけを 搾ります。 |
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プレス(圧搾) ワインを抜き出して皮や種を取り除きます。 |
発酵 果汁だけを発酵させます。 |
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発酵② 発酵することでワインに含まれているリンゴ酸が乳酸に変わって、 酸味がまろやかになります。 |
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熟成 と おり引き タンクや樽でしばらくの間落ち着かせてあげて(熟成)、 上澄みや底に残ったおりを取り除いていきます(おり引き)。 |
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清澄(せいちょう)または、ろ過 固形物を取り除いてキレイな液体にします。 |
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瓶詰 と 熟成 でき上ったワインを瓶に詰めて(瓶詰)、しばらく安静に(熟成)。 |
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出荷 ようやく、自然の恵みがギュッとつまったワインの完成です!! |
こんな風に、たくさんの手間暇がかけられて、おいしいワインが出来あがります。
赤ワイン
- 黒ブドウの果実丸ごと使う
- 製造工程の中に、発酵が2度ある
白ワイン
- 白ブドウの果汁だけを使う
- 製造工程で、発酵は1度のみ
これが赤ワインと白ワインの製造方法の大きな違いでした。
ワインの色の違いは、使うブドウの色の違いから出るものなんですね。
また皮や種と果汁が合わさって造られる赤ワインは渋みやまろやかさが、果汁だけで造る白ワインは酸味と甘みが引き出されるんですね。
静かなタンクや樽の中で、ブドウ達がそんな風に時間をかけて変化しているなんて、神秘的です。
色が魅力的なロゼワインの造り方
では次は、ロゼワインの製造方法です。
『ロゼ』はフランス語でバラ色っていう意味で、淡いピンクやオレンジ色、そして限りなく赤ワインに近い色までさまざま。
色が濃くなるにつれて、味わいも強く感じます。
製造方法には、おもに次の3つがありますよ。
使うブドウ | 製造方法 | |
セニエ法 | 黒ブドウ | 造り方は赤ワインと似ていて、皮付きのブドウを発酵させたあと、程よく色づいたら果汁を取り出します。 |
直接圧搾法 | 黒ブドウ | 造り方は白ワインと似ていますが、黒ブドウを使います。ブドウをつぶして、少し色づいた果汁を搾って発酵させます。 |
混醸法 | 黒ブドウと 白ブドウ |
赤ワインのつくり方に似ていて、黒&白ブドウを混ぜて発酵させ、色づいたら果汁を取り出します。 |
赤ワインには黒ブドウ、白ワインには白ブドウ、ロゼワインはバラ色のブドウ⁉ではありませんでした!
主に黒ブドウからつくって、きれいに色づき始めた段階で皮と種を取り除くんですねぇ。
だから、赤の渋みと白のさっぱり感がいっぺんに味わえちゃう贅沢なワインです。
あぁ、なんてきれいで軽い口当たり。
ついつい飲み過ぎてしまいそうです!
満月の夜、グラスにロゼワインを注ぎ、そこに満月をうつして飲むと恋が叶うっていうおまじないがあるそうですよ。
あなたも今宵、ためしてみませんか?
スパークリングワインの製造方法は
お祝い事や記念日など特別な日に飲みたい、スパークリングワインの製造方法です。
ご存じの通りスパークリングワインは発泡性ワインのことで、おなじみのシャンパンもそのうちの一つです。
そのシャンパンは、製造方法や地域、材料など厳しい品質基準が決められ、かなりの手間をかけて造られています。
だから他のスパークリングワインと比べて、値段が高いのはそういう理由なんですね。
「シャンパン」はフランスのシャンパーニュ地方だけで造られたもので、製造方法などの様々な条件をクリアしたものだけが使える名称なんですって。
そんな特別なものだと知ったら、なおさら飲んでみた~い。
おっと話を戻して、スパークリングワインの製造方法でしたね。
代表的な製造方法は3つあります。
ブドウは、黒・白どちらも使われますが、黒ブドウの場合には、赤くならないようにつぶした後すぐに皮と種をとって発酵させてから造ります。
トラディショナル方式 (強発泡性) |
果汁を搾った後、最初の発酵をタンクや樽で行い、瓶詰した後2度目の発酵を瓶の中でさせる製法です。 |
シャルマ方式 (強発泡性) |
トラディショナル方式を大きなタンクで行う方法。一度にたくさん製造でき、また空気に接触しないので、ブドウ本来の香りが楽しめます。 |
炭酸ガス注入方式 |
通常の非発泡性ワインに炭酸ガスを吹き込む製法で、泡はやや粗いものの、スッキリ系で安価なスパークリングワインの製造に用いられます。 |
製造方法によって泡の細かさや味に違いが出るんですね。
瓶内でつくられたきめ細かなリッチな泡を感じるか、タンク内でつくられる新鮮な果実の風味を楽しむか、フレッシュでほどよい微発泡か。
シーンに合わせて、選ぶ楽しみも増えるので製造方法を知ってるっていいですね。
はじける音と、繊細な泡にときめきながら、特別な時間をすごしたいです。
まとめ
赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・スパークリングワインの製造方法をそれぞれ紹介しました。
赤ワインは黒ブドウの皮や種などと一緒に造ることで、キレイな赤い色に。
渋みやまろやかさは、発酵を2度行うことで造りだされていました。
白ワインは渋みが出ないように、果汁だけで造られていました。
だから、赤ワインと比べると酸味や甘味のほうをよく味わえます。
可愛い色のロゼワインは、赤白ワインと同じような製造工程の中で、果汁がちょうどいい色合いになった時に、皮などと果汁を分離させていました。
そのため赤と白ワインのいいところを、ミックスしたような柔らかな味わいを感じるんですね。
また、スパークリングワインは、発酵させたり、ガスを吹き込んだりした炭酸を含んでいます。
口当たりは、シュワシュワ~と爽やか。
このように見てくると、手間と時間をたっぷりかけたワインたちが、なんだか愛おしく思えてきませんか。
製造方法について知識が増えて、普段飲んでいるワインをもっと深く味わうことができそうですよね。
あなたも、ワインを召し上がる時には、こんな造り方をしてるんだなってチラッと思い出してみてくださいね。
きっとワインを飲むのが楽しくなって、もっと身近に感じちゃいますよ。