日本ソムリエ協会の資格は?
引用:https://www.sommelier.jp/exam/badge.html
日本ソムリエ協会(JSA)は50年以上の歴史があり、ソムリエの世界では知名度バツグン。
金色に輝くバッジは、JSAソムリエの資格を持つ証(あかし)です。
現在の会長はコンクールで世界一にもなった、ソムリエの田崎真也さんなんですよ。
では、多くのソムリエを育ててきた日本ソムリエ協会の資格について見ていきましょう。
実務経験が必須のJSAソムリエ
日本ソムリエ協会が認定するソムリエの資格は3つあります。
上の図のように、赤で囲んである「ソムリエ」からスタートしてステップアップしていくイメージです。
受験資格はこちら。
受験資格(すべてを満たす必要あり) | |
マスターソムリエ | キャリア20年以上、推薦によって選ばれる名誉称号(受験対象外) |
シニアソムリエ |
|
JSAソムリエ |
|
マスターソムリエは、キャリア20年以上ある人の中から推薦によって選ばれる名誉称号なので、一般の人の受験対象にはなりません。
きっとソムリエなら憧れる資格なんでしょうねー。
そして残る2つのうちの1つ、シニアソムリエを受験するためにはJSAソムリエの資格が必要になります。
実務経験が10年以上あったとしても、いきなりシニアソムリエの受験は出来ないんです。
なかなか厳しいものなんですね。
と、いうことでまず最初に受験するのは、JSAソムリエということになります。
でも実務経験が必要なんですよね。
そうなんです、せっかくのヤル気に「ちょっと待った」をかけるのが、実務経験という壁。
早く言ってよー、と言われる前に申し上げます。
「決められた期間の実務経験がないと受験できません。」
なんともキビしいお言葉が胸に突き刺さりますな。
でも反対に、今は条件をクリアしていなくても実務経験を積めばOKということ。
必要なのは通算で3年以上、協会の会員なら2年以上となっていますから条件クリアまで最短で2年ですね。
日本ソムリエ協会が実務経験として認める仕事はこのようになっています。
- アルコール飲料を提供する飲食サービス
- ワイン・酒類飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関講師、酒類製造
- アルコール飲料を取り扱うコンサルタント業務
引用:https://www.sommelier.jp/exam/index.html#02
言葉が難しくて分かりづらいかもしれませんが、すごーく簡単にすると、アルコール飲料の業界人だけよってことです。
レストランでの仕事だけではなくて、製造やコンサルタント業もあり、思っていたより仕事の幅は広いですね。
飛行機のCAも乗客にアルコールをサービスする機会があるので、実務としての仕事に当たるんですよ。
アルコール飲料関係の仕事をしているプロ向けの資格ですね。
JSAソムリエ試験について
受験に必要な実務経験についてわかったところで、気になるのは試験の内容ですよね。
JSAソムリエの認定試験は、第1次試験~第3次試験まであります。
実務経験ありのプロが受験する試験のため、難易度はとても高くなっています。
筆記試験70分
ワインの基本的な知識から幅広く出題。
ここを通過するのが大変。
テイスティング40分、論述20分(論述は3次試験の内容として審査されます)
40分間で5本のテイスティングをするんですよ。
サービス実技試験
これが一番緊張する試験かもしれません。
認定の手続きをすると、認定証・認定バッジ・認定カードが送られてきます。
試験は、「日本ソムリエ協会教本」の内容に沿ったものが出題されています。
ワインだけではなく、ウイスキーや日本酒など他のお酒についての知識も幅広く必要になる試験です。
2018年度の試験では受験者5,233人、合格者1,389人、合格率は26.5%でした。
合格者はおよそ4人に1人。
プロが受験しても4人に1人しか合格できないとは、かなり難関の資格と言えそうです。